は  じ   め  に  津なぎさまち   津 の 歴 史  ぐるっと津めぐり 
高  田  本  山 北 畠 神 社 地 域 の 紹 介
                                                                                        
                         


お七夜で賑わう高田本山(左 如来堂、右 御影堂)
                                 
高田本山専修寺(たかだほんざんせんじゅじ)

1465年ごろ真慧上人(しんねじょうにん)により建立された真宗高田派の本山で三重県最大の寺院である。寺内には如来堂と御影堂が建てられており、平成12年から8年間傷んだ個所を解体、修復する「半解体修理」の工事が行われていた御影堂が19年12月20日に修復が完了し、平成20年1月8日から一般に公開された。
国指定の歴史的木造建造物では大きい順に、東大寺大仏殿(奈良)、西本願寺御影堂(京都)、三十三間堂(京都)、知恩院御影堂(京都)、高田本山専修寺御影堂(津)であることはあまり知られていない。

      

             
  安楽庵
     
本山の境内にあり池をめぐって歩く回遊式庭園、竹藪の間の苔むした道を進むと安楽庵の書院が見え、樹の間から見る中の島も風情がある。水際にも石組を全く使わない州浜形(すはまがた)で自然のままの姿である。


                                                                 


寺内町は専修寺を中心に環濠でかこまれている。環濠が完全な形で残っているのは全国的にも珍しいが、水が流れていなかったり、また汚れているところがあるので、清流をながして鯉など放流するともっと魅力ある環濠になるだろう。
          窪田(くぼた)の常夜燈
伊勢別街道窪田宿の東端にあり、文化14年に建てられ高さ8.6m市内最大の常夜燈である(JR一身田駅より徒歩10分)
         JR一身田駅の地下通路
本山の大きな行事である「お七夜」の時には、近くの一身田駅は臨時列車をだすほど賑わった。また乗客の安全をはかるため上り線と下り線との連絡通路として地下道が1926年(大正15年)に整備され、その地下通路は現在も残っている
    寺内町を散策すると、西洋オルゴールの演奏や江戸期の糸車などを展示したまちかど博物館もある
    親鸞聖人の法要「お七夜」が毎年1月9日から16日まで本山専修寺で行われ、全国から多くの参拝客が訪れている
半解体修理中の御影堂
          一身田の商店街を散策すると街頭の下に「ホツ!とするに一身田」という看板が掲げられている
「ホツ!とするに」は「ホツ!とするよ」の伊勢弁である
             
 一身田道標
                                                                      

            「右江戸みち、左御堂ならびに京道」とあり、天保8年(1837)の建立であることを示している